Operaについて

——2016年7月11日、追記。——

この記事は、OperaのVer.12について書かれていますし、同Verが最新だった当時のテキストです。

現在は、そもそも、独自エンジンも、独自機能も捨て、おおよそ、Google ChromeやChromiumと同等品となったうえ、開発元のOperaソフトウェア社も、16年6月辺りに、中国の、何やら怪しげな企業連合に買収され、先行きが全く分からず、その安全性さえも、疑わしい状況となってきました。

なので、今、Operaに興味を持った皆様に於かれましては、現行最新のOperaではなく、むしろ、Operaソフトウェアの創業者であり、数年前に同社をご退職なさったヨン・スティーブンソン・フォン・テッツナー氏(愛称:てっちゃん)が開発なさっている新しいブラウザ、Vivaldiを試してみたほうが良いと思います。

それでもなければ、Operaのことなど忘れて、Google Chrome、もしくは、Chromium-browserをご使用になったほうが良いでしょう。

とにかく、現行のOperaには触らない、関わらない、間違っても、自身のPCにインストールなんかしちゃいけません。

というわけで、資料として、一応、Ver.12(12.10だったかな?)当時のテキストは残しておきますが、間違っても、現行、最新のOperaを、何も考えずにインストールするのは、おやめになったほうが良いでしょう。

では、そこんとこ、踏まえたうえで、どうぞ。


——以下、公開当時のテキスト。あの頃、君は、輝いていた。——

Operaですね。ノルウェーのソフトウェア開発会社、オペラ・ソフトウェア (Opera Software ASA) さんが作っているウェブブラウザであります。

ニュース/RSSリーダを兼ねるメーラ機能を始め、データ同期機能、ウィジェットや簡易サーバ機能?などなどの、先進的な機能を満載し、それなりにメモリは食うんだけど、軽快さも持ち合わせ、シェアはしょんぼりな代わりに、コアで熱狂的なファンを世界中に持つ、なんとも憎めない不思議ブラウザです。

実際問題、Debianのstableを使っている人なんかは、セキュリティや新しいWeb技術への対応なんかを考えだすと、Debianの意向とは無関係に、常に最新のブラウザを提供してくれる、Operaって選択肢を外してしまうのは、現実的な判断ではないと思う。特に、ウェブブラウザだけのためにtestingやunstableに手間をかけられるほど暇ではない、という人なら、なおさらのこと。

しかし、僕はと言えば、OpenSUSEに乗り換えて以降、OpenSUSEの中の人達が、大きなタイムラグもなく、最新のバージョンを届けてくれるのをいいことに、ずっとFirefoxを使っていた。(感謝!)

それが、久々に、ふとしたきっかけで思い出して、Operaに手を伸ばしてみようと思い、軽いノリでインストールしてみた。

なので、ここでは、新たにOperaを使おうとしているユーザの皆さんのために、簡単な導入法と、Debian/Squeeze上で使っていた時に出会った、とあるトラブルへの対処法を書いておこうと思う。

インストール

openSUSEの場合

OpenSUSEでは、non-OSSやUpdateリポジトリが有効になっていれば、別段、リポジトリの追加を要さないはず。お好きなパッケージ管理ツールから、インストールの手順を踏んでください。

sudo zypper in opera

一緒に入るパッケージは、opera-kde4と、更に、環境によっては、opera-gtk

Debian/stableの場合

こちらは、少し手間がかかる。aptitudeを使う場合、大まかな手順は以下のようになる。

  1. (管理者権限になる)
  2. Operaのリポジトリの公開鍵をもらってきて、キーリングに追加。
  3. /etc/apt/sources.listにOperaのリポジトリを追加し、aptitude updateを実行。
  4. あとは、aptitude install operaで完了。

で、まず、公開鍵の追加は、wget -O - http://deb.opera.com/archive.key | apt-key add - でいけるはず。念の為解説すると、wgetで取得してきたhttp://deb.opera.com/archive.keyを、パイプで以ってapt-keyコマンドに送り、キーリングへ追加してもらう、という流れが、この一行に詰まっている。末尾のハイフンまでが一連のコマンドです。)

次に、Operaのリポジトリというのが、deb http://deb.opera.com/opera squeeze non-free 。"squeeze"の部分は、"stable"に書き換えてもいけるかも知れないが、試したことはない。どうせ、ディストリのアップグレードの時に、このリポジトリを無効にして(しないと、作業中にコケるぞ)、完了後に設定し直すのだから、コードネームでいいでしょう。

あとは、Debianやubuntuをお使いなら、お馴染みの流れである。

Opera本家公式サイトからdebパッケージを落として来て、dpkgでインストールという方法もある。

Operaと日本語

日本語環境で使うにあたって、知っておくべきことが幾つかある。

入力メソッドについて

Operaは、Qtツールキットを使用しているため、日本語入力を受け付けるためには、Qtツールキット向けの入力メソッドが必要です。

例えば、普段、scim-bridgeをお使いなら、scim-bridge-cliant-qtscim-bridge-cliant-qt4scim-qtimm などのパッケージ群(正確に何をいれるんだったか失念。scim〜qtみたいなパッケージ群を探して入れてみて)を、uimをお使いであれば、uim-qtuim-qt3をインストールしてください。Ibusでも同様です。

上記の各パッケージ名は、DebianStableでの呼称です。ディストリビューションごとに、パッケージの呼称が違うかと思われます。適宜、読み替えながら探してみてください。

これで、Operaが日本語入力を受け付けてくれるようになります。

フォントの設定

Operaの設定画面には、フォント設定の項目が数カ所に散らばって配置されているので、注意が必要です。

詳しくは、Operaのフォントを設定する:OperaをSSで解説というところで、スクリーンショット付きで解説してくれているので、参照されたし。

しかし、Operaってば、日本語のフォント周りが、あまりしっかりしてないので、これらをすべてきちんとやっても、なんかしらおかしいところが出てくるかも。Operaで崩れるようなフォント指定をしているサイトのほうが悪いのだろうか、単にOperaのせいなんだろうか。

日本語検索でクラッシュする

Operaの検索バーで、日本語の文字を入れるとクラッシュする事例 *が、たまにアチラコチラで起きる。僕も、以前、Operaのアップデート直後、このバグに襲われました。

何が起こっているのかというと、Opera側の検索する文字列の候補や履歴をドロップダウン表示する機能と、入力メソッドの何かしらがコンフリクトしているのだそうな。結果、Operaのクラッシュないし、ひどい場合、OSを巻き込んでのフリーズを引き起します。

* 参照:検索窓で日本語入力をするとOperaが落ちる:Opera日本語フォーラム。記事はWindows向けですが、同じようなことが起こります。

という事は、裏を返せば、コンフリクトを起こさない入力メソッドを探せばいいわけだ。

なので、僕がこのバグに遭遇した時に試した、三種の入力メソッドでの結果を示す。環境は、Debian/squeeze上で、デスクトップはgnome。日本語変換辞書にはAnthy。Operaのverは12.00でした。

  • uim : OSを巻き込んでフリーズする。症状からの回復には、電源長押しの強制シャットダウンからの再起動を要する。バグの発生率100%。
  • scim-bridge : Operaクラッシュ。そして、バグ報告ダイアログが立ち上がる。ダイアログを閉じると(報告しようにも、異常が見当たらないって言われる(泣))、Opera再起動。発生率は90%。
  • Ibus : 問題なく日本語検索できる。落ちない固まらない。これをもって、解決とした。

これ以外の解決法も、——検索文字の一番前に半角スペースを入れて日本語検索をする(毎回、半角スペースを余計に打つのは、案外めんどい)とか、いちいち検索サイトのトップページを呼び出し、そっちの検索窓から検索するとか。——まあ、あるにはある。

ところで、僕とOperaのその後

さて、話を発端まで戻そう。そう、僕自身が、OpenSUSE上にOperaをインストールして、その後だ。

結論から言う。消した。そうだよ。アンインストールしたんだ。sudo zypper rm opera で。

正直に言うと、ここ2,3ヶ月で、Mozilla漬け環境に慣れてしまっていて、しかも、OpenSUSEなら、Firefoxだって、常に最新なんだよ。そうなると、逆に、Operaに乗り換えなきゃいけない理由がなくなってしまって……。そうすると、結局、ブックマークやRSS、パスワード類の、データ移行もめんどくさいし……。それで、まあ、ねえ?

というわけで、僕は、Operaから卒業します。北欧の変態ブラウザと、そのユーザに幸あれ! そんでは!