w3m-wo-tsukau

ウェブブラウザ、皆さん、色々お使いだと思いますが、今回は、テキストブラウザw3mのお話です。

何で、今頃、w3mだと、思われるかもしれないが、軽いブラウザを探しながら、気がついてしまったわけで。

世の中に溢れるスクリプト使いまくりのウェブサイトを、そのまま読む限りは、いくらブラウザが軽くなっても意味がないと。その上、昨今のブラウザは、軽量化よりも、むしろ、スクリプトの実行速度の高速化に気を取られているような印象さえ受ける。これでは、僕らのマシンリソースは、こいつらに、どんどん奪われてゆく! それだったら、スクリプトどころかCSSも完全無視の、テキストブラウザを使えばいいじゃないか!

というわけで、特に、この一ヶ月ほど、僕は、w3mとくんずほぐれつしていたわけですよ。ね。そんな経緯があって、このページになったわけです。

ちなみに、僕がちょっぴり苦戦した、ブックマーク機能については、別のページ、w3mのブックマークに纏めました。暇があれば、合わせてお読みくださいな。

w3mの操作はキーボードから

まったくマウスでの操作が効かないのかというと、そういうわけでもないんだけど、やはり、このブラウザは、キーボードでさくさく操作していくのが向いているというか。

本当は、もっといろいろあるけど、使い始めてすぐに使いそうな、基本的な操作やキーマップは、こんな感じ。

起動

w3m URL
指定したファイル、または、URLを開く。
w3m -B
ブックマーク(.w3m/bookmark.html)を表示する
w3m -bookmark file another-bookmark.html
デフォルトのブックマーク(.w3m/bookmark.html)以外のブックマークファイルを指定して、起動。
-bookmarkオプションに、引数がfile、ではなく、-bookmark fileで、ひとつのオプション。その後に、引数として、ブックマークファイル(例では、another-bookmark.html)を指定する。

カーソル

で、何かしらのページを読み込んだ後のお話。

ここは、あくまで、カーソルの移動についてで、『次のリンクに移動』なんつうと、今にもページの読み込みが始まりそうだけど、そうじゃなくて、『カーソルがアンカの上に移動します』みたいな意味。

hjkl
カーソルの移動。hで左、jが下、kが上で、lが右へ。
JK
分かるかな。大文字なの。つまり、シフトキーを押しながら、j、ないし、k。ページのスクロール。Jが下方向。Kが上方向。
Tab
次のリンクに移動。
Ctrl+u、もしくは、Shift+Tab
前のリンクに移動。

リンク、画像

(リンクにカーソルを合わせて)Enter
(リンクにカーソルを合わせて)Ctrl+m
(リンクにカーソルを合わせて)Ctrl+j
リンク先の文書を読み込み。考えなくていいって意味では、エンターキーが一番ラク。
(画像ファイルの名前にカーソルを合わせて)I
該当の画像を表示。これもシフトキーを押しながらiね。
(画像ファイルの名前にカーソルを合わせて)Esc+I
該当の画像を保存。これ、わかりづらいな。エスケープキーとシフトとiか。
(リンクにカーソルを合わせて)a
リンク先を保存。
(リンクにカーソルを合わせて)Ctrl+t
リンク先を新しいタブに読み込む。そう。w3mはタブブラウザです(? 後述)。
c
今のページのURLを表示。
(リンクにカーソルを合わせて)u
リンク先のURLを表示。
=
現在のページの情報を表示。
:
URL風の文字をリンクにします。要は、URLだけ書いてあって、アンカになってないみたいな、そういうテキストもリンクにできると。
L
ページ中のリンクと画像の一覧を表示。

ファイル

U
URLを指定して開く。もう説明しないぞ。大文字のアルファベットは、シフトキーとアルファベットキーね。
V
ローカルファイルを指定して開く。

バッファ

B
ヘルプには、一つ前のバッファを表示しますと書いてある。つまり、『前のページに戻る』。
s
バッファ選択メニューを立ち上げますということらしいんだけど、これは、Firefoxやらchromeやらの、戻るボタンを長押しした時みたいな、『戻る』先の一覧が出てくる。
\
バックスラッシュですよ。これで、ページのソースを表示。
R
ページの再読み込み。

ブックマーク

Esc+b
ブックマークを表示。
Esc+a
現在のページをブックマークに追加。

タブ

w3mはテキストブラウザですが、タブブラウザみたいな機能も持ち合わせてたりする。タブもまた、テキストベースのGUIで描画されます。

T
新しいタブを開く。大体、前に表示していたページのコピーが新しく開きます。
Ctrl+q
現在のタブを閉じます。
(リンクにカーソルを合わせて)Ctrl+t
リンク先を新しいタブに読み込む。
{
前のタブに移動。
}
次のタブに移動。
Esc+t
タブ選択メニューを立ち上げる。平たく言うと、タブ一覧。

検索

/
ページの末尾に向かって正規表現で検索。
?
ページの先頭に向かって正規表現で検索。
n
次を検索。
N
前を検索。

ヘルプ、設定、履歴、終了

H
ヘルプを表示。
O
『ゼロ』ではなく、アルファベット大文字の『オー』。オプション設定画面を表示。
Ctrl+h
URL履歴を表示。
m
マウス操作の有効・無効の切り替え。
Ctrl+z
ページの読み込みを中断。
q
w3mの終了(確認あり)
Q
w3mの終了(確認なし)

便利なキーマップを追加

それから、w3mを使っていて、特に困るのが、文字化けのページ。Web界隈で、みんなして、『エンコード偽装とかやめろよ!』、『キャラクタセットの指定は忘れんなよ!』と言っているにも関わらず、未だに、おろそかにするWeb製作者の人たちがいます。

そんなページ見なけりゃいいのに、とは思っても、どうしても見たい、確認したい、ということもあるでしょう。

こんな時は、w3mのエンコード設定を切り替えてやればいいわけですが、そのための、肝心な操作キーがない。

じゃあ、どうするか。設定しましょう。キーマップを。

お好きなテケストエデタ、おっと、ごめんなさい。発音が良すぎて(!?)。Text Editorね。そう。好きなテキストエディタでいいんですが、ここでは、vimでいきましょう。$ vim .w3m/keymapとしてから、このテキストに、keymap C-c CHARSETという具合に、設定を書き込んで、保存してやる。これで、OK。

ここでは、僕の設定で、Ctrl+cとしてあるけど、他のキーでも全然良し。他のキーマップ設定とぶつかんなそうなところで、使いやすいものを選んでください。他の解説サイトを見ると、Ctrl+Oなんてしてる人もいます。

とにかく設定し、w3mをたちあげれば(すでに立ち上がっていた場合は、一旦終了して、起動しなおしてください。w3mをですよ。システム全体再起動とかはいりませんよ)、設定が反映されていますんで、試しに、エンコード指定もせずに、Shift-JISなんか使ってるページに乗り込んでってやりましょう。

文字化けしたところで、さっきの操作キーをパシーンと。そうすると、画面の下に、Document charset:なんて表示が出てきますから、そこに続けて、Shift-JISと撃ちこめば、無事、読めるようになります。

同じ要領で、いろいろキーマップを設定して使える設定や機能の一覧が、どっかにあったと思ったんだけれども、見当たらないな……。ああ、あった。うちの環境では、/usr/share/doc/package/w3m/README.funcに詳細がありました。みなさんも、似たような場所を探して、読んでみてください。

総括

と、まあ、こんなかんじで、ある程度の操作さえ覚えてしまえば、こっちのもんです。使ってみれば、タブ機能と相まって、結構、便利なw3m。ブックマークから、ポンポンと、タブでページを開いていけば、とても快適。バカでかくてチカチカうるさい広告バナーが、ちっこいテキストリンクになっておとなしくしている様も、これまた爽快であります。

動画や二次絵のサイトはFirefox。調べ物やテキストサイトの巡回はw3mと。この辺りの住み分けさえしておけば、全然、不便もないし、いいんでないでしょうかね。

ああ、そうだ。フレームセットのページヘの対応を書き忘れた。オプション設定画面(w3mを立ち上げてoで行けるぞ)の、『フレームの自動表示』を『YES』にしてやると、フレームのページも、一発で表示される。逆に、フレームセットなんか糞食らえだ!って人は、この設定を『NO』のままにしておけばいいと思います。

とにかく、ありがとう、w3m。これで、デュアルコアプロセッサに、メモリ4Gのオンボロマシンでも、まだ、戦える。